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タウリンについて(2)

anjuu staff  芦原 絵里香

タウリンは構造中に硫黄原子(S)を含む含硫アミノ酸の一種。体のあらゆる場所に存在し、特に筋肉、心臓、肝臓、脳、目の網膜などに高濃度で存在している。

働き

(貽の生産と分泌を促し、母乳中にも多く含まれる。

タウリンはミネラルを正常に作用させるのに不可欠で、脳を保護すると言われている。授乳中の母親、脳の成長の著しい幼児には必要不可欠。 

▲ルシウムモジュレーション(調整作用)

タウリンは細胞内のカルシウムとマグネシウムのバランスを調節する。

細胞内のカルシウムの量は大変絶妙で、多すぎても少なすぎても、異常をきたす。以下に細胞内カルシウム過多による症状の例をあげる。

骨格系・・骨折、骨粗鬆症、腰痛

筋肉系・・便秘、運動失調、筋肉のけいれん、肉離れ、視力低下

神経系・・めまい、てんかん、多動症、自閉症、うつ、不眠症、学習能力減退、月経前症候群(PMS)

免疫系・・風邪、アレルギー、ガン、リウマチなど自己免疫疾患

循環器系・・突然死、心筋梗塞、脳卒中、高血圧

内分泌系・・糖尿病、低血糖症、禿げ、前立腺肥大、子宮内膜症、生理痛、生理不順

タウリンでこれらの病気の予防、治癒の効果が期待されている。

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タウリンが血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑制し、血圧を正常値に戻す。

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肝臓から分泌される胆汁酸は脂質や油溶性ビタミンの吸収に界面活性剤として働き、コレステロールを排泄させる。この胆汁酸はタウリンによって分泌が増加する。

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膵臓からのインスリンの分泌を促進し、血糖値を正常化する。

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アルコール分解酵素の働きを助け、肝臓への負担を軽減。

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タウリンは肝臓の薬物代謝酵素チトクロームP450の活性を上昇させる。チトクロームP450とは体内に入った脂溶性の薬物を水溶性にする酵素で、そうすることによって体内から排泄されやすくなる。またダイオキシンは腸肝循環のながれにのって血液中にあるが、胆汁に溶けこんだかたちで排泄される。

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タウリンは心筋に多く存在し、心臓の筋肉の収縮力(ポンプ機能)を引き上げる。つまり1回に送り出せる血液の量が多くなる。収縮回数が減ることで心臓の負担が減る。

疲労回復

タウリンは疲労のもととなる乳酸の蓄積を抑え、エネルギー源であるグリコーゲンの消費を節約する。体内で作られるタウリンの量は25歳頃から減少し、加齢とともに増す疲労の原因ともいわれている。

便秘の改善

便の水分調整は胆汁酸が担当している。タウリンの摂取により胆汁酸の分泌が増し、その結果便の水分量が上がり、便秘が改善される。 

気管支喘息の改善

気道収縮を抑制する作用もあり、気管支喘息に有効とされている。

食品におけるタウリンの量

タウリンは貝など魚介類(貝柱、ハマグリ、アサリ、牡蠣)や軟体動物 特にタコ、イカに多く含まれる。しかし、生の食材を焼くことにより、多いと60%程度、茹でることにより50%から90%近くのタウリンが失われるので生で食することが望ましい。

天然タウリンと合成タウリン

天然タウリンは牛の胆汁や魚介類の煮汁から抽出される(食品添加物)のに対し、合成タウリンは重油からできるエチレンから化学合成(医薬品)される。医薬品(医薬部外品の栄養ドリンクも)として利用されるタウリンは合成品である。

また、タウリンは体内のタウリンレベルが十分な場合尿からすぐに排泄されるため、過剰摂取の心配はない。

化学調味料のグルタミン酸ナトリウムは体内のタウリンを減少させるといわれている。でこれだけ多くの働きをするタウリンを体内から減少させないためにも日常の食生活には注意をはらいたい。

このように様々な働きをもつタウリンをできれば食事により摂りたいところであるが、日常の食事から十分に摂ることは食生活の変化により今や難しくなっていることが多い。積極的にサプリメント等(天然タウリンのもの)で効率よく補うことが我々がより健康に過ごせる方法ではなかろうか。