HOME >> 安寿の知恵 >> 第42回杏林21の会 研修会参加レポート 肝臓をよくする20のプログラム
第12回 「LGSと腸の健康」
第14回杏林21の会 「現代医療を考える(2)」 
第17回 「ビタミンCと解毒」
第18回 「含流アミノ酸と解毒」
第19回 「有害物質の氾濫と解毒の重要性」
第20回 「あなたの子供を成功に導くCHQの法則ー今月の栄養素 生命の基礎となるリン脂質 レシチン」 
第25回 「酵素は総ての生命活動を支えるエネルギーを生み出す」
第27回 細胞から元気になる食事〜あなたを「生かす食事」「殺す食事」〜
第28回 細胞から元気になる食事 (2)
第30回 レシチン 「水と油をつなぐコーディネーター」
第35回 油を変えれば人生が変わる「トランス脂肪酸の問題 第2弾」
第42回 肝臓をよくする20のプログラム 
 

 

解毒の最大の器官

肝臓を良くする20のプログラム 

 私たちに日本人には、和食という素晴らしい食文化がある一方で、ある特定の食品や原料の危険性に対して鈍感であり、欧米に比べて意識が低いといえます。

 2007年の今年、これまで公で問題視されていなかったトランス脂肪酸の問題を取り上げた特集が日本ではじめて報道されました。

 トランス脂肪酸とは、植物油を加工する過程で発生する自然界には存在しないタイプの脂肪酸です。パンやお菓子などで「マーガリン」や「ショートニング」が原料に記載されているものはすべて、このトランス脂肪酸を含むといえるでしょう。トランス脂肪酸は細胞の機能を低下させるため、アレルギーやガンなどの病気の原因となるほか、脳細胞の変形により、うつ病やキレるといった衝動の原因とも考えられています。

 アメリカではすでにWHOでその危険性が認められ、2006年12月ニューヨークの飲食店ではトランス脂肪酸を含む油の使用が禁止され、約2万店で一斉に調理油の切り替えが行われました。しかし日本では、依然として食品への表示義務もないため、多くの人が知らず知らずにこれを口にしています。

 戦後から現在まで、身体に良いとされてきた牛乳についても同様です。牛乳は「リキッドミート(液体の肉)」とも呼ばれ、代謝に非常に負担となります。日本では長年にわたって学校給食として乳を児童に与えていますが、子どもは大人以上に身体への影響を受けやすいことを考えても、牛乳が良い食品だと推奨している行政の責任は重大といえます。

 トランス脂肪酸を多く含む食事や、間違った知識のもとに選択される食生活が身体の健康を害するのはもちろんですが、どんなに健康を意識しても完全に有害なものを避けることは今や不可能な時代となりました。そこで、解毒の最大の器官である肝臓を正常に機能させ、解毒を促すことが重要となります。 

肝臓を強くする20の法則

1) 食べ過ぎない

・食べ過ぎは、過剰な栄養の処理に追われて、肝臓が疲労する。

2)卵、牛乳、乳製品、肉類、小麦粉(パン、パスタ、麺類等)などを食べ過ぎない

・高タンパク、高脂肪な食べ物の消化は、他の栄養を処理するよりも肝臓にとって負担になる。

3) 揚げ物(フライ、てんぷら、スナック菓子等)を食べない

・過酸化脂質、トランス脂肪は肝臓にとって非常に有害である。

4) 野菜や果物、海藻、キノコ類を積極的に摂る

・食物繊維は便通を良くする作用があり、腸内細菌を良い方向へ導く。

・便通や腸内細菌の改善は、腸内からのアンモニアの吸収をおさえる。

5) 大豆製品(植物性タンパク質)を食べる

 ・肝臓が弱るとタンパク質の消化が増大し、また合成障害などで体内のタンパク質の産生や吸収も低下する。このため、体内で再構築が容易におこなわれる必須アミノ酸 を十分に確保する必要がある。

・肝臓の働きをよくするには、アミノ酸のバランスがよく、消化、吸収がよい食品が求められる。豆腐などの大豆食品は低エネルギーで多く食べられることから、肝臓のためのタンパク質の補充源として最適。

・大豆に含まれるサポニンは、過酸化脂質を抑えて肝臓を再生させ、肝機能を正常にする。高脂肪食を摂りすぎると過酸化脂質が増加し、肝機能障害を起こしやすくなるが、大豆特有のサポニンは過酸化脂質ができるのを抑え、大豆タンパクの肝臓再生作用とともに肝機能を正常に保つはたらきがある。

6) 未精製の穀物を摂る

・エネルギー源となる炭水化物は未精製の穀物から摂る。

・未精製の穀物にはビタミン、ミネラルや食物繊維も豊富に含まれている。

・肝硬が弱っていると、血糖を調節する能力が低下するが、未精製の穀物は、グリセミック指数(GI)値の低く、血糖の急激な上昇を防ぐ。

7) 食品添加物、農薬などの有害物質を避ける

・解毒、排出を担当する肝臓の負担を減らす。

8) 肝機能を高めるスーパーヒーリングフードを食べる

9) 牡蠣、アサリ、しじみ、イカなどタウリンが豊富なものを食べる

10) 睡眠不足、夜更かしをしない

・起きて活動する時間が長ければ長いほど、肝臓はエネルギーを消耗する。

・活動のあとに発生した様々な老廃物を処理するのも肝臓の役目。

→睡眠不足は2つの余分な負担を肝臓にかける。

・夜型の生活は自律神経のバランスを崩し、肝臓にも悪影響を与える。

11) 質の高い睡眠をとる

・硬いベッドで寝る。寝室に炭を置く。

・炭は電磁波を遠ざけ、家庭内の磁場をよくする。

12) 運動をする

・運動不足による過剰な栄養の蓄積や排出は肝臓に負担をかける。

・運動不足で筋肉を動かさない、末梢からの血液の戻りが悪くなり、汚れた血液が体に溜まる。肝臓はその処理に追われる。

13) ストレスを避ける

精神的なストレスは交感神経を緊張させるが、肝臓を始めとして臓器を動かす神経は交感神経と拮抗する関係にある副交感神経であるため、体がストレスに対して抵抗している間、肝臓はうまく働けない状態が続く。

・交感神経の緊張は多くの内臓の血液量も減少させ、肝臓に余計な負担をかける。

■脳に血液を供給するためには、肝臓のはたらきが重要である。

■精神的ストレスで脳が酷使されると、大量の血液が必要となり、肝臓の負担が大きくなる。

■肝臓のはたらきがよいと血液の供給力が大きく、脳は酷使に耐えられる。

■肝臓の能力が小さいと、脳は疲れやすくなり、思考力が散漫になり、イライラして怒りやすくなる。

■肝臓が弱ると、睡眠にも影響し、寝付きが悪く眠りが浅くなる。 →ストレスにも弱くなる。

14) アルコールを摂りすぎない

■日本人は肝臓が弱い民族

・欧米人に比べて体格が小さな日本人は肝臓が小さい。

・肝臓は加齢とともに総量が減るが、日本人は欧米人よりも減り方が大きい。 
→日本人は欧米人よりも肝臓に負担がかかりやすく、肝機能障害を起こしやすい。

■日本人の約4割の人は遺伝的に、アルコールからできたアセトアルデヒド(アルコールの10倍の毒性)を酢酸に分解する酵素であるALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)が不足している。
→洋酒のような強い酒は、悪酔いしやすく、肝臓への負担も大きい。

■必須アミノ酸の中でも、特にアラニンとグルタミンをいっしょに摂ると、アルコールとアセトアルデヒドの分解スピードを速める。

肝臓では、アルコールとアセトアルデヒドが代謝される過程で、「NADH」という物質ができる。どんどん肝臓にアルコールが運び込まれた代謝がフル回転すると、このNADHが肝臓内にたまってきて、分解の効率が徐々に落ちてくる。アラニンとグルタミンは、肝臓でNADHと反応してNADHを速やかに除去する。これによって、アルコールの分解プロセスが効率低下を起こさなくなるので、分解スピードがアップする。

15) 薬を常用しない

・薬も毒と同様、解毒のシステムに負担をかける。

・薬の中には交感神経を興奮させる作用があるものも多く、肝臓を疲れさせる。

16) 朝食を抜いて、半日ファスティングを習慣にする

17) 宿便をとって、腸のバリアを強くする

18) 植物性乳酸菌を摂って腸内環境を改善し、肝機能を高める

19) 水風呂に入る

・風呂あがりには、水のシャワーや水風呂で皮膚と神経を強化する。

20) 呼吸法を身につける

・正しい呼吸法は、酸素の供給に重要。

 以上の20項目が肝臓の強化に効果的ですが、肝臓に限らず、全ての器官において毎日の食事から摂る栄養は特に大事です。人の体は食べたものからできています。見かけは質素でも自然の食べ物には無限のエネルギーが秘められています。「自然療法は台所からはじまる」という言葉をぜひ覚えてください。そして今日から、食卓に並べられる食事を改善してください。

多くの人が少しでもはやく価値ある食品について学ぶ機会が増えることを願います。