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Q&A 更年期の体重増加を避けるには?

悩み多き更年期の肥満

閉経前後のホルモン変化により、脂肪の体内への分配が変わるようになります。
主に腹部と太もも、お尻につくようになって、一般に移行期には体重が1〜3kg増やされる方は多く、このことに悩まれる方は多数おられます。

ただこの問題はホルモンの変化だけにあるのではありません。
加齢に伴う代謝の低下、とりわけ筋肉量やその質の低下が脂肪の代謝のスピードを緩めてしまうのです。
ですから適度な運動を続けていくのは重要です。もちろん食事の見直しを行って、摂取カロリーを控えめにすることも必要でしょう。このことは女性だけでなく男性にも当てはまります。

カルシウムとビタミンDが体重増を抑える

2007年5月カイザー・パーマネンテ(Kaiser Permanente)は、カルシウムとビタミンDのサプリメントに閉経後の体重増加をコントロールする働きがあるらしいとの発表を行っています。(Kaiser Permamenteはアメリカ最大の非営利ヘルスマネジメント団体です)。

ベティカーン博士とそのチームは、食事改善やホルモン治療を行う50−79歳の36,282人の閉経後の女性で調査を行いました。
一方(18176人)には偽薬(プラシーボ)を与え、7年間に渉り体重の変化を調査したのです。
その結果、次のことがわかりました。

カルシウムとビタミンDには体重増を遅らせる働きがあるだろうこと、閉経が早いほど太り方が強く60代半ばまでは太る傾向があるらしいことです。

この研究チームはもともと体重変化について調べていたのではなく、これらのサプリメント摂取が更年期女性の骨密度をいかに維持できるかということを調べていました。
もちろん骨密度の方でも大きな成果が認められ、こちらは2006年に学会にて報告済みです。
現在どのようなメカニズムによって体重増を遅らせることができるのかを検討中ですが、カルシウムとビタミンDの組み合わせが更年期の変化を緩やかにするらしいことは間違いなさそうです。

(KPMI予防医学ニュース Vol.228 2008.1.25)