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Q&A オーガニックのサーモンとは?

日本の農林水産省が認める有機JAS認定範囲は農産物、飼料、加工食品、畜産物まで

食の安全、安心を求める声は日増しに強くなっており、有機(オーガニック)食品への関心も高まっております。
その規定と管理について少し問題があるとの指摘や報道もありますが、この傾向はこれからも強まっていくでしょう。

さて市場に「オーガニックサーモン」というものがあります。
オーガニックというと響きはいいのですが、どういう方法をとればそう呼べるのでしょうか。
簡単に言えば、抗生物質やワクチン、食品添加物を用いず、ネットの塗料にも安全なものを使用して育てたものということらしいのです。

しかし結局は養殖です。
農作物栽培では使用する水に規定がありますが、魚介類の養殖では海で行う以上、水の規定を設けても限度があります。
一般に水銀やダイオキシン、PCB濃度は沿岸で養殖されたものの方が天然のものよりも高いことが分かっています。
またサーモンのオメガ3系脂肪酸含有量が天然のものに比べ養殖はすくないということもわかっております(※1)ので、オーガニックと言えどもこれらを選択すべきかということには多少疑問が残ります。

日本をはじめ、多くの国では水産物についてのオーガニック基準そのものがありません(※2)。
オーストラリア、カナダ、ノルウェーなど、独自のオーガニック水産物の基準で、一般の養殖よりはるかに安全であるとしても納得いかない点が残ります。
実際これらを認めると、最も安全な魚は陸地で養殖されたものということにもなりかねません。
とはいえ、農作物ももはや原種から大きくかけ離れたものを食用のために栽培しているのですが・・・・。

食糧事情のためとはいえ、いろいろと難しい時代になりました。

※1:但しオーガニックサーモンについてオメガ3系脂肪酸を調べたデータはありません
※2:日本などでは沿岸の水質自体に問題があると考えられています。 


(KPMI予防医学ニュース Vol.229 2008.2.25)